遺書・・・

今日は5連休の4日目〜〜〜
何もしないで終わったから・・・

「愛する人へ・・・」

君子、毎日淋しい日を過して居るだらう。
お前と俺とは短い生活であつたが、然し俺はこの短い期間に於て、何よりも大きな幸福を味はつた。そして今も兵舎で一人淋しくその夢をおつて居る。然し俺も帝國軍人だ。一度御召を受けたからには、君國の為喜んで一命は捧げる覚悟は出来て居る。決して人に笑はれる様な果て方はしない。
自分に代わつて父母に孝養を尽して呉れ。お前に対し、良人として何一つ面白い思ひもさせず本当に済まぬ。俺に万一の事があつた場合は、未だ若いお前の自由を束縛する様な意志は俺には毛頭ない。水臭い様に聴こえるかも知れないが、これもお前を愛して居ればこそだ。
近々の中にお前の知らぬ内に出発する。
もう一度逢ひたいが、それも叶はぬ望みだ。
では元気でやつて呉れ。　さやうなら